2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

大今良時『聲の形』のこと

http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/02065/newest 今週のマガジンに掲載された大今良時という方の『声の形』という短編が評判です。あらすじは聴覚障碍者の女の子がいじめられ、いじめられるけど、最後はハッピーというもの。 最初読んでの感想は…

ホカート『王権』のこと

王権 (岩波文庫)作者: A.M.ホカート,橋本和也出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/12/15メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見る ホカートの『王権』を読みました。タイトルからしてものすごくつまらなそうな、諸星大二郎的な民俗…

『詩学』と『詩論』と『ギリシャ詩文抄』のこと

2冊の本を読みました。 アリストテレース詩学/ホラーティウス詩論 (岩波文庫)作者: アリストテレース,ホラーティウス,松本仁助,岡道男出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1997/01/16メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 140回この商品を含むブログ (60件) …

コンスタン『アドルフ』のこと

アドルフ (新潮文庫)作者: コンスタン,Benjamin Constant,新庄嘉章出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1954/06メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (10件) を見る コンスタンの『アドルフ』、読もうとしてぱらぱらとめくったらびっくりしました。…

美学なき人―大岡昇平のまとめ

1月から読み進めていた大岡昇平全集、中央公論社からの全16巻本、ようやく読み終えることができました。大岡昇平のことにちょっと詳しくなりました!けれどこの全集は1976年くらいまでに出版されたものなので、当然のちの代表作である『事件』とか、…

『痴愚神礼讃』と『クレーヴの奥方』のこと

2冊の本を読みました。 痴愚神礼讃 (中公クラシックス)作者: エラスムス,Desiderius Erasmus,渡辺一夫,二宮敬出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/09/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (21件) を見る 痴愚礼讃はエラス…

ブランキ『天体による永遠』のこと

天体による永遠 (岩波文庫)作者: オーギュスト・ブランキ,浜本正文出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/10/17メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (12件) を見る 岩波文庫白、オーギュスト•ブランキの『天体による永遠』読みました。最初宇…

モンテーニュ『随感録』のこと

新選 モンテーニュ随想録作者: 関根秀雄出版社/メーカー: 白水社発売日: 1998/07メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る ずっと前から読みたかったモンテーニュの随感録(エセー)、ようやく全訳をヤフオクで落札出来、今日から読み…

ハーバーマス『近代―未完のプロジェクト』のこと

近代―未完のプロジェクト (岩波現代文庫―学術)作者: J.ハーバーマス,三島憲一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/01/14メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 59回この商品を含むブログ (25件) を見る おもしろかったです。翻訳ものなのでこの言葉の意味を…

大岡昇平『歌と死と空』と『逆杉』『黒髪』『来宮心中』『保成峠』などの短編のこと

大岡昇平全集の読書が続きます。昨日は『歌と死と空』と短編いくつかを読みました。 大岡昇平、短編があまりにつまらなすぎるので絶望しながら読んだ評判のよくない長編『歌と死と空』がめちゃくちゃ面白かった。久しぶりに時間を忘れて読書できた。ものすご…