2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

水上瀧太郎『汽車の旅』のこと

細々と続く水上瀧太郎全集読書も一巻を終え二巻もようやく中盤、永井荷風の『あめりか物語』みたいなものにオエーと思ってしまう自分にはつらい明治人訪米記が続くのでかなりしんどいのですが、やはり読む気分の時に読むと異国の地でも水上瀧太郎は水上瀧太…

大岡昇平『酸素』と『化粧』のこと

今日は大岡昇平の2つの作品を読み終えました。 酸素 (新潮文庫)作者: 大岡昇平出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1979/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る酸素、は大岡昇平の未完の作品で、 これからしばらく大岡昇平は未完作品を連発します。…

『レイテ戦記』の感想と大岡昇平の文章に感じること

大岡昇平 『レイテ戦記』読了。やはりすごい本で、一回サラッと読んだだけでは何も把握できない。 とはいえこんなことを思いました。 2013年01月28日(月)[8] 大岡昇平「レイテ戦記」読了。大岡昇平の伝記もの、歴史小説系は全て読み終えてそのあまりの作者の…

吉田健一『ヨオロッパの世紀末』のこと

ヨオロッパの世紀末 (岩波文庫)作者: 吉田健一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1994/10/17メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (43件) を見る久しぶりにすごい本を読み、すごい作者の人に出会いました。 吉田健一・・・僕は19世紀のことが…

小田桐圭介『あたし、時計』のこと

今僕のツィッター画面でやたら褒められている作品!『あたし、時計』(小田桐圭介短編集・オダギリックス! ) http://t.co/7KcfsmZq #電脳マヴォ” posted at 00:40:02 しかし、僕はこういう作品が1番嫌いです…「アンネの日記」をあがめる人みたいな、そうい…

水上瀧太郎全集

昨日大岡昇平全集のことを書きましたが、 同時に今読んでいるのが水上瀧太郎の全集です。 瀧太郎は滝太郎の時も、瀧太郎の時もあるようで、 どちらか統一されていないくらい、現在では忘れ去れている作家のようです。 「青空文庫」でもいくつかの作品を読む…

大岡昇平全集

今日は一日大岡昇平全集を読んで過ごしました。 全集は作者がまだ『事件』など、有名な作品を残していない時期に編まれた中央公論社版の全十五巻のものです。既に一巻をあらかた読み終えていて、今日は二巻全てと一巻の残り、それから三巻収録の短編、それら…